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2025/11/04
お知らせ

【開催報告】Fukuoka BIO Night in Tokyo 2025

2025年10月23日(木)、東京・日本橋にてFukuoka BIO Night in Tokyoを開催しました。
パネルセッションでは第一線で活躍される方々をお招きし、AIの最前線について議論したほか、スタートアップPITCHやネットワーキングでは投資家等との間で活発な意見交換が実施されました。

◆イントロダクション

福岡バイオコミュニティ推進会議 鈴木蘭美会長からの開会挨拶で始まり、福岡県江口副知事、久留米市原口市長の動画メッセ―ジの後、㈱久留米リサーチ・パークバイオ事業部 藤田部長より事業紹介が行われました。

 

◆パネルセッション

「バイオ×デジタルの未来」と題して、創薬・再生医療におけるAI活用の現状や今後の展望について、議論が交わされました。

≪パネルセッション登壇者一覧(順不同)≫
㈱サイフューズ 代表取締役 秋枝 静香 氏
㈱フェリクス 代表取締役 國信 健一郎 氏
Google日本法人 シニアAIエンジニア及びAIコンサルタント Duek Sarai 氏
大鵬イノベーションズ合同会社 代表/マネージングパートナー 下村 俊泰 氏
福岡バイオコミュニティ推進会議 会長 鈴木 蘭美 氏

現在:AI導入期から加速期へ

創薬・再生医療の現場では、AIが実験・解析・製造の効率化に活用され始めています。創薬分野では、AIの導入により開発期間を最大50%短縮、コストを約45%削減する効果が報告されています。その一方で、日本では欧米に比べAI導入が遅れており、その原因はマインドセットの抵抗や言語障壁、医療データの標準化の遅れ、AIの信頼性への不安といった課題があげられました。

近い未来(5~10年):自動化と個別化の時代

AI活用は今後、創薬プロセス全体の自動化と個別化医療の実現に向かうことが期待されます。遺伝子情報・疾患データ・生活習慣などをAIが解析し、患者一人ひとりに最適な治療を提案できるようになり、医療従事者はデータ整理や報告作業から解放され、創造的・判断的業務に集中できる社会へと移行していくとの見方が示されました。

遠い未来(10年以上先):AIと人間の協働社会

AIは病気の予測・予防や新しい疾患概念の発見を担い、人間がより健康的に生きる社会を支える存在となります。一方で、誤診や倫理的乱用などのリスクも高まるため、最終判断は人間が行う枠組みが不可欠と考えられます。AIは医療を革新するパートナーであり、その真価を引き出すカギは、人間の理解・倫理・行動にあるとの結論に至りました。

 
 

◆バイオ系スタートアップPITCH

5社のバイオ系スタートアップ企業が登壇し、東京の投資家等に向けて、ピッチを行いました。

≪バイオ系スタートアップPITCH登壇企業一覧(登壇順)≫
㈱Walkable Future 代表取締役社長 外山 研介 氏
NOVIGO Pharma㈱ 代表取締役 石濱 航平 氏
㈱CUBICStars 代表取締役CEO 大槻 洋司 氏
㈱ACCELStars 代表取締役 宮原 禎 氏
KAICO㈱ 代表取締役 大和 建太 氏

 
 

◆展示&懇親会

ピッチ終了後、福岡県 江口副知事の開始挨拶で始まったネットワーキングでは、終始にぎやかな雰囲気の中、久留米の地酒や八女茶もふるまわれ、ピッチ登壇企業のパネル展示の前では参加者との間で活発な意見交換が行われた後、㈱久留米リサーチ・パーク 𠮷海常務の挨拶で締めくくられました。
ご登壇いただいた皆様、ご参加いただいた皆様、すべての関係者様に感謝申し上げます。
福岡バイオコミュニティは、今後も福岡県内企業の発展に向けた取り組みを積極的に進めて参ります。